「オリコン 2012年上半期書籍市場レポート」によるライトノベル市場
3.文庫部門
オリコン 2012年上半期書籍市場レポート
○ライトノベルの好調が下支えし微減に押しとどめる
(中略)
文庫部門は今期売上額は632.4億円で前年同期比は98.5%と微減に終わった。
(中略)
またライトノベル市場は比較的安定した状況で、今上半期での売上規模は83.8億円。BLやノベライズ商品などをトータルすると95.7億円になり、シェアとしては文庫総売上額の15%を占め、文庫売上の一角としてますます重要性を増すことになった。
上記の記事、個人的にはヘンに思えました。妙にライトノベルの売上額が少ないです。手元に『ORICONエンタメ・マーケット白書2011』があり、それにはライトノベルの月間売上額推移が載っていたので比較してみました。以下の表は2011年上期と2012年上期の売上額です。
2011年上期 | 2012年上期 | 増減 | 対比 | |
---|---|---|---|---|
ライトノベル | 117.0億円 | 95.7億円 | -21.3億円 | 81.8% |
文庫 | 642.1億円 | 632.4億円 | -9.7億円 | 98.5% |
これでは、ライトノベル市場は好調どころか大幅減少していて、文庫市場の足を引っ張っているように見えます。オリコンは、ライトノベルとして扱う書籍の範囲を変更したのでしょうか?