個人的ライトノベル10大ニュース(2023年)

今年もそろそろ終わりなんで、今年あった出来事を振り返ってみました。 今回も新刊情報サイトの管理人としての視点でまとめました。

MF文庫JライトノベルレーベルNo1に

MF文庫Jの2022年紙書籍の売上が電撃文庫を抜いて、No.1になったとのことです。当初、タイミングが遅すぎ(1月時点で分かっていたはずなのに11月まで発表しなかった)ので、信用できるか疑っていたのですが、Oricon上での数字を見る限り、あり得るということに考え直しました。11月に発表の理由は、『このライトノベルがすごい2024』でランキング作品と一緒に宣伝するためと、電撃文庫30周年の盛り上げを邪魔しないための忖度でしょうか。

電撃文庫30周年

電撃文庫が今年で創刊30周年です。『ウィザーズ・ブレイン』『9S』の続刊・完結、『灼眼のシャナ』の短編集発売など、古い作品の刊行が目立ちました。MF文庫Jに抜かれた影響でしょうか。あと、『9S XII』が2018年8月に刊行予定だったときのISBNがそのまま使われているのに感心しました。

富士見ファンタジア文庫35周年

富士見ファンタジア文庫が今年で創刊35周年です。「ドラゴンマガジン」35周年記念号が発売されました。

角川スニーカー文庫35周年

角川スニーカー文庫が今年で創刊35周年です。『涼宮ハルヒ』シリーズの新刊のタイトルが発表され、やっぱり(?)刊行時期は不明です。

スターツ出版、売上好調

ORICONエンタメ・マーケット白書2022によると、スターツ出版がメーカー売上実績で7位に入ってきました。スターツ出版ラノベレーベルというと、ベリーズ文庫・ベリーズファンタジー・グラストNOVELSといったところでしょうか。一般向けのスターツ出版文庫と違い、これらのレーベルでは目立った作品はなかったように思うのですが、ここまで売上を伸ばすとは意外です。

ガガガ文庫の価格高騰

ライトノベルも、年々価格が高くなってきています。前回の日記の記事において、特に目立ったのが、ガガガ文庫です。2022年→2023年で728.8円→861円と高騰しています。なお、ページ数は339.7ページ→342.9ページ(Amazon参考)と、それほど増えていないので、値上げが目立った形です。

KAエスマ文庫にて、賀東招二『MOON FIGHTERS!』刊行

KAエスマ文庫にて、賀東招二氏の作品『MOON FIGHTERS!』が刊行されました。KAエスマ文庫は基本的に一般店舗には並ばず、電子書籍化もしていないので、見かける機会は少ないと思います。ただ、アニメ化作品が多いので、本作品もアニメ化前提なのかもしれません。

GA文庫ヒーロー文庫、コミックレーベル創刊

GA文庫ヒーロー文庫がコミック分野に参入してきました。どちらのレーベルも主要作品は既に他社でコミカライズされているので今更感は否めないのですが、儲かりそうだからでしょうか。

honto、本の通販サービスを終了へ

hontoが2024年3月31日をもって本の通販サービスを終了するそうです。hontoといえば、前身であるbk1で非常にお世話になりました。特に、年末に電撃文庫を入手できたことがあったのを思い出します。

電子書籍版・小説『ダークエルフ物語』シリーズ、配信停止

小説『ダークエルフ物語』の電子書籍が配信停止となってしまいました。理由として、訳者である風見潤氏が所在不明で「販売数の上限」を超えて販売したからだそうです。条件によって電子書籍は配信停止になるものだと初めて知りました。

番外

緋弾のアリア』、40巻に到達

緋弾のアリア』が40巻に到達して、ローマ数字の『L』が使われました。ローマ数字を使っているラノベは多くありますが、ここまで続いた作品はありません。

ダンガン文庫、創刊

BookBaseより、電子書籍専門レーベルであるダンガン文庫が2024年1月に創刊予定とのことです。制作から販売までを自社のみで完結する次世代出版社とのことで、kindleやBookWalkerでは出さなさそうなのが気になります。

※(12/31) ブクマの指摘より、ローマ数字とアラビア数字を間違えてたので修正。ちゃんと確認してから書いたのに、文章を色々変更してたら間違えてしまった・・・・