今年もそろそろ終わりなんで、今年あった出来事を振り返ってみました。 今回も新刊情報サイトの管理人としての視点でまとめました。
「魔法少女育成計画 breakdown」、紙書籍と電子書籍でオーディオドラマの有無の違い
このライトノベルがすごい!文庫の「魔法少女育成計画 breakdown (前) (後)」ですが、紙書籍ではオーディオドラマ有りのみ、電子書籍ではオーディオドラマ無しのみとなっています。オーディオドラマの有無で価格が倍近く異なるので、紙と電子のどちらで購入しようか悩まれた方もいるかと思われます。
「モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います」、電子書籍専売から紙書籍発売へ
GAノベルの「モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います」ですが、4巻は電子書籍のみで紙書籍での刊行はありませんでしたが、12月に紙書籍で刊行されました。おそらく、電子書籍が売れたためではなく、コミカライズが売れたためと思われますが、今まで電子書籍専売となった作品が紙書籍で刊行されることがなかったので、他の作品でも期待できます。
ヒーロー文庫、刊行予定の発表時期が遅くなる
ヒーロー文庫の新刊発表は他のレーベルよりも遅く、ほぼ当月の第2金曜日でした。それがここのところ更に遅く当月の第3金曜日になっています。発売日から10日前です。一度、第1金曜日に発表したのを取り消して、第3金曜日に発表したことがあるので、わざと遅らせているものと思われます。
「ログ・ホライズン」アニメ化でも書籍化せず
今年1月、「ログ・ホライズン」のTV第3シリーズ「円卓崩壊」が放映されました。しかし、その原作である「ログ・ホライズン 12 円卓崩壊」は刊行されませんでした。「小説家になろう」の方には既に掲載済みです。アニメ放送までに書籍化されないのは珍しいです。
オンデマンド出版のいずみノベルズ創刊
インプレスR&Dよりいずみノベルズが創刊となりました。オンデマンド出版ということで、紙書籍での販売もあるのですが結構高い(2,200円~)ので、電子書籍(1,188円~)での購入が中心になると思われます。
星海社文庫・星海社FICTIONS、BOOK☆WALKERで電子書籍化
星海社文庫や星海社FICTIONSの電子書籍はkindleのみで、ライトノベルの品揃えが豊富なBOOK☆WALKERでは扱っていませんでしたが、8月より販売されるようになりました。独自フォントの実装できたためと思われます。楽天koboなど他の電子書籍ストアではまだ購入できません。
「このライトノベルがすごい!」、BOOK☆WALKERで配信停止
雑誌「このライトノベルがすごい!」は昨年からBOOK☆WALKERでも扱っていましたが、突然販売停止となりました。「このライトノベルがすごい!2022」の発売から2日後のことです。何かトラブルがあったようですが、詳細は不明です。来年も販売しないのでしょうか?
講談社X文庫ホワイトハート、電子書籍へ移行か?
講談社の女性向けライトノベルレーベルであるX文庫ホワイトハートですが、来年1月刊以降、刊行は電子書籍のみで紙書籍の刊行予定がありません。既存シリーズは今年軒並み完結巻を出しているので、公式では特に明記していませんが、コバルト文庫と同じように実質休刊で電子書籍に移行するものと思われます。
小説wings休刊
昨年は電撃文庫MAGAZINEが休刊しましたが、今年は女性向けで唯一残っていた小説Wingsが休刊となりました。残るはドラゴンマガジンのみです。
ソノラマノベルス、一般レーベル化?
朝日新聞出版のライトノベルレーベルにソノラマノベルスがあります。現在は「キマイラ・シリーズ」を残すのみとなっていますが、1月に「帰去来」「キンモクセイ」という一般作が刊行されました。出版社が他に新書(ノベルス)レーベルがなかったためと思われますが、別レーベルにして欲しかったです。
美少女文庫、発売前の仮タイトルがラノベ作品の関連と連想させる
今年も美少女文庫にラノベ作家が参入してます。今年の特徴は新刊の発表時の仮タイトルがラノベで刊行した作品の関連と思われるものとなっています。作者名は省略しますが、次の通りです。作者本人が書いているから大丈夫なのでしょうか?
・異世界エロチート魔術師(仮)
・三男なのにエルフハーレムの主って、それはないでしょう!(仮)
・拝啓、天国の姉さん……。勇者になった姪がエロ過ぎて、叔父さん保護者とかそろそろ無理です(仮)
・弟子の俺が魔術師エルフ師匠を調教したいんだが、どう愛でればいい?(仮)