個人的ライトノベル10大ニュース(2018年)

今年もそろそろ終わりなんで、今年あった出来事を振り返ってみました。
今回も新刊情報サイトの管理人としての視点でまとめました。

  • 特定のジャンル専門のレーベル登場

今年もラノベレーベルが創刊しました。特徴づけるためか、いつくかのレーベルは特定のジャンル専門のレーベルとなっています。
L-エンタメ小説は学習的要素をもったエンタメ小説のレーベルを創刊しました。
レジェンドノベルスはゲーム文化を背景としているネクストファンタジー専門レーベルを創刊しました。
ドラゴンブックは新世代のファンタジー小説の単行本小説レーベルを準備しています。(Amazonで一時的にドラゴンノベルスの名称で登録されていました)。
レーベルではないですが、エンターブレインより分離したGzブレインより、ゲーム小説コンテストを実施し、受賞作を刊行しています。

  • 中堅文庫レーベル各社、単行本を優先?

来年1月刊行予定分ですが、HJ文庫講談社ラノベ文庫モンスター文庫の刊行予定が1点のみなのに対し、HJノベルス・Kラノベブックスは4点、Mノベルスは6点となっています。一時的なものかもしれませんが、ちょっと心配です。
【12/27 追記】
今確認したら、モンスター文庫は今月延期分2点が追加されて計3点になってました。

  • キャラクター文芸文庫レーベル、続々創刊

2月に小学館より小学館文庫キャラブン!、6月に一迅社よりメゾン文庫、7月に二見書房より二見サラ文庫、9月に光文社より光文社キャラ文庫、12月に一二三書房より一二三文庫が創刊しました。
あと気になったこととして、多くが「ライト文芸」でなく、「キャラクター文芸」レーベルを名乗っていることです。今年創刊したBKブックスはライト文芸レーベルと名乗っているように、ライト文芸は単行本ネット小説レーベルとして使われることも多く、それと区別するためかもしれません。

電撃文庫が1月より単行本レーベルを創刊予定となっています。隔月刊ということで、まだ実験的なところでしょうか。
個人的に気になったのは「新文芸」の名称を使ったことですね。電撃文庫自体は未だに「ライトノベル」の名称は使うのを避けているようなので意外です。「新文芸」は一般的ではないと判断したためでしょうか?

角川スニーカー文庫が30周年を迎えました。それに合わせてザ・スニーカーLEGENDが発売されました。

富士見ファンタジア文庫が30周年を迎えました。それに合わせてスレイヤーズの新作が発売されました。

昨年、ファミ通文庫の19周年企画でファミ通文庫ネクストが出ましたが、20周年を迎えたと共に終了しました。売上が望ましくなかったのでしょうか?

創刊以来、定価580円(税込み626円)固定(一部例外あり)で刊行ていましたが、4月より定価600円(税込み648円)に変わりました。物価上昇に耐えるのに限界だったのでしょう。

ヒーロー文庫は去年まではアニメ化作品のみ電子書籍化していたのですが、だんだん作品を増やしていき、6月より新作全点既刊分も含めて全て電子書籍化しました。
基本的に電子書籍化していないのは宝島社と星海社FICTIONSといったところでしょうか(一部例外あり)。

涼宮ハルヒシリーズが来年1月より角川文庫より新装版が刊行されます。続刊は厳しいのでしょう。


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